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[ART PATH '18]FACTORYコンサート開催


2017年、東京藝術大学先端芸術表現科古川研究室と藝大ファクトリーラボは、大阪万博で展示されたバシェの音響彫刻を修復するため、クラウドファンディングに挑み、最も難しいとされた弦楽器タイプの「勝原フォーン」を修復しました。取手アートパス2018では、ゲストプレイヤーをお迎えて「勝原フォーン」によるコンサートを開催します。貴重な音響彫刻の奏でる、独特の響きをご期待ください。


■日時 2018年12月2日(sun) [1回目] 13:30-14:30 (開場13:15) [2回目] 16:00-17:00 (開場15:45)


■場所 東京藝術大学取手校地 金工工房 金工機械室(共通工房内)


■入場 無料


■出演

渡辺亮(わたなべりょう)/パーカッショニスト

1958年、神戸市生まれ、京都在住。音楽に色彩と空間を与えるパーカッショニストとして、EPO、ショーロ・クラブなど、数多くのアーティストと共演、レコーディングに参加。東京青山「こどもの城」の講師を経て、「鼓童」アースセレブレーション、いわき芸術交流館アリオスなど、全国でパーカッションのワークショップを行っている。ソロ・アルバムに「ウォレス・ライン」「モルフォ」、著書に「レッツ・プレイ・サンバ」(音楽之友社)がある。また個人の活動として、絵と音の「妖怪探訪」「美術と音楽」がある。武蔵野美術大学卒業、東京学芸大学非常勤講師。HP http://www.ryo-watanabe.com/


沢田穣治(さわだじょうじ)/音楽家

ショーロクラブのコントラバス奏者、様々な楽器を愉しみ多岐にわたる音楽制作に携わってきている。主な作品には2011年の震災を受け止めて音楽として昇華した「NO NUKES JAZZ ORCHESTRA」、「武満徹ソングブック」。日本初録音であるピアノ内部奏法作品ジョージ・クラム作曲の『マクロコスモスII』等海外ではアルゼンチンやブラジルの音楽家とも親交がありヘナート・モタ&パトリシア・ロバート、 ジャキスモレレンバウム、フェルナンド・カブサッキ、アンドレメーマリ、ヴィニシウスカントゥアリアなど、レコーディングやセッションを重ねている。90年代から親交のあったサイモンフィッシャーターナーとはアンビエント作品を多く共作している。横浜市文化振興財団作曲家シリーズで選出されたほか、室内楽作品集『silent movie』もリリース。近年京都に居を移し少年期に開催されたEXPO’70で触れたバシェ音響彫刻との再会があり、京都芸大で修復された桂フォーンなどの研究に関わっている。


■バシェ音響彫刻とは フランソワ(François Baschet:1920-2014)とべルナール(Bernard Baschet: 1917-2015) とのバシェ兄弟は音響学の原理を応用し、素材と形態の実験を重ねてこれまでにない音を奏でる彫刻をつくりだしました。それらは「音響彫刻」と呼ばれる独自の作品で、ニューヨーク現代美術館(MOMA)での展覧会や演奏会を行いました。世界的な作曲家である武満徹はカナダの万博でフランソワ・バシェに出会い、1970年の大阪万博(EXPO’70)鉄鋼館での制作と展示を依頼しました。「東京藝術大学バシェ音響彫刻修復プロジェクト」ではこの時に展示された作品の修復と活用を進めています。

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